仕事を創造する
人と社会をつなぐ
未来の笑顔をつくる
私たちの描く世界、それは、より良い仕事機会・仕事体験の創造と提供を通して、障がい者の立場、世間の障がい者に対する偏見を変えること。ここに「社会的弱者」はいません。もはや「障がい者」という言葉も、「健常者」という言葉も必要ありません。「弱者がいない社会をつくる」こと。それは、世界がひとつの共通した価値観を持つことにほかなりません。それが私たちの社会への最大の挑戦であり、約束です。
仕事を創造する
仕事とは何か?仕事はあたり前にあるものではありません。人から認められ、任されるものです。仕事において責任範囲とは、期待されることのみならず、信用・信頼の度合いを表します。私たちは、仕事を任せてくださったお客さまへの感謝を決して忘れません。
仕事とは、人と人を繋ぎ、その関係性を育み(社会的交流性)、人から認められ必要とされる喜びを生み(社会的評価)、人の役に立つことの喜び(分かち合い)を与え(愛他性)、能力の追求を助勢し、この瞬間までになかったものを創り出して、未来に続く社会の維持・形成に貢献するものです。
仕事は単に収入を得るためのものではありません。私たちは、他から認められ評価されることに、最高の喜びを感じます。人は人生の3分の1の時間を仕事に費やしています。したがって、仕事で充足感を得ることは、人生の質を高める大きな要素であると確信しています。
創造するとは何か?「創造とは、新しいものを生み出すこと」です。世界は人工知能(AI)や自動化技術を創造し、その目覚しい発展で世界を急速に変えています。
今や目が不自由な人に見える力を与えたり、手が不自由な人のタイピングを可能にしたり、重たいものを簡単に持ち上げられるようにする技術もあります。近い将来には、さらに、さまざまな障がいを克服する技術が生まれるでしょう。
しかし一方で、2025年~2035年頃には、日本の労働人口の約49%が、人工知能(AI)やロボット等により代替可能になると推計されており、今後段階的に、あるいは急速に進む深刻な仕事不足が懸念されます。
「創造」は新しいものを生む一方で、これまでにあったものを破壊します。「技術的革新」、「創造的破壊」、私たちはこの流れを変えようとは思いません。むしろ、障がい者のみならず、すべての人にとって、より良い未来を創造するものとして受け入れます。しかし一方で、仕事がなくなることの影響は計り知れません。
私たちは「弱者のいない社会」をつくります。仕事を生み出し続け、テクノロジーと人が行う支援により障がい者が活躍できる場所を創造すること、そして、公共インフラ(学校、道路、交通、公営施設など)を変革することで、現状に挑戦していきます。私たちが描く未来は、たくさんの仕事が溢れ、すべての人が自立・自活し、社会に貢献する世界です。
この先、「仕事を生み出し続ける」ことは簡単ではないかもしれません。しかし、世の中が変化すれば、仕事のあり方も変わります。私たちは、変化を待ちません。変化を予測し、好機と捉え、対処することで、人の特性を生かした、社会から必要とされる仕事を創造し続けます。
人と社会をつなぐ
「人」は「社会」の中で生かされています。「社会」とは自己と他の集合体です。他の助けなしに長く生きられる人はいません。衣・食・住のほか、教育や医療も受けられません。1人でできることは、ほんのわずかです。私たちは、人と人の関係性を高めることも、生活の質を決める大きな要素であると信じています。
私たちは人の集合体を「チーム」と呼びます。私たちは一個人に依存する仕事はしません。チームで仕事をすることで、人は、互いを多面的に理解・評価できるようになり、互いの強みを活かし、補い合い、人間力が磨かれ、個人以上の成果を達成することができると信じています。
そして、私たちは人と「社会」というチームをつなぎます。私たちは、人と社会(他)が強くつながっていることこそが、豊かさの源泉だと信じています。つながっているからこそ、人生の質を高めることができ、他人を助けることができ、社会に貢献することができます。私たちは仕事を通して、人と人をつなぎ、人と社会をつなぎ、チームとチームをつなぎ、豊かさの源泉を広げることで、社会の発展に貢献します。
未来の笑顔をつくる
「未来の笑顔」とは何か? それは子供たちの笑顔です。未来に続く「幸せ」の象徴、私たちはこれを「本当の幸せ」と呼びます。
「本当の幸せ」とは何か? 私たちは、自己の周りを笑顔にすることだと信じています。人生の目的は、幸せになることです。「本当の幸せ」とは、一時的に満たされるものではなく、人生を終えるそのときまで持ち続けられる人生の目的(=「幸せ」の価値観)です。人は、物質的な得をいくら得ても満足できません。それどころか、失うことへの不安・恐怖という不幸すら生み出します。
だからこそ、私たちは人とつながり、助け、貢献することで「未来の笑顔」をつくります。「本当の幸せ」、それは物質的な得ではなく、人とのつながりを通して感じ得る普遍の幸せです。人は誰もが、人の役に立ち、認められ、喜ばれることに大きな充足感を得ることができます。
望むと望まざると、人は地球という場所に、社会というチームを築き、その中で生き、生かされています。「未来の笑顔をつくる」ことは、信用・信頼を築き、他者に貢献することにほかなりません。私たちは、従業員(利用者を含む)、ビジネスパートナー、障がい者福祉機関関係者、お客さま(取引先・一般消費者を含む)、株主の笑顔を追及します。そして、「弱者のいない社会」づくりを通して、誰もが幸せを感じられる社会の実現を目指します。私たちは、笑顔のない世界はつくりません。私たちが世界を変えたとき、そこには心の豊かさにあふれた、たくさんの笑顔が広がっています。